4月から整形外科専攻医になる君たちへ
4月から整形外科を志し、走り出す若手に向けて伝えたいことを書きます。
教授や准教授など、医局や病院のお偉い先生方とは言ってることが違うかもしれません。
でも、曲がりなりにも、ある程度、整形外科医として経験を積み感じたことを記載します。
・手術に入る前には、助手であろうとも必ず予習を行って下さい。時間がなくても、少なくとも解剖や展開の勉強だけはしておくと、効率よく習得できます。
・積極的に手を動かして下さい。執刀医でも助手でも、次に何をすべきか考えることで、手が動くようになります。
・使用機材の仕組みや設計思想、使用方法の勉強にも労力を割いて下さい。整形外科の手術では、何かしらのインプラントを使用します、病院ごとに選択が違うのは当たり前で、なぜそのメーカーの製品を使っているのかを考えて下さい。また、メーカーの営業の方から、お話を聞くのはとても勉強になります。
・可能であったら、大小いくつかの病院で勤務したり、外来をやらせてもらって下さい。病院ごとに得意な症例や、手術適応の違いを感じることができます。また、僻地とまでは行かないにしろ、田舎の病院を経験すると、医療格差を感じると思います。医療を考える上で大切なことです。
いろいろ書きましたが、新しい整形外科医達が真摯に励んでくれることを祈っています。