整形外科で走り出せ!

若手むけの知識やおすすめの教科書・本を紹介していきます。 薄っぺらい文章での紹介は書きません。自分で買って、読んで、調べたことをブログに記載しています。

整形外科 おすすめ教科書紹介⑥⑦

整形外科 おすすめ教科書紹介⑥⑦

 

これから整形外科医として外来を始める人にオススメの2冊を紹介。

この2冊をうまく組み合わせることで、多くの初診はキレイにさばくことができるようになると思います!

 
1冊目
「症状から一発診断!整形外科専門医はこう見立てる」
外来での診断に特化した本。
メインターゲットは非整形外科医として執筆された本かもしれないけど、駆け出しの整形外科医には最良の本だと思う。
ありがちな疾患が幅広く、抜け落ちることのないように記載されていて、診断のポイントも的確。重要な疾患には多くのページが割かれていて、強弱もしっかりつけてある。
 
また、この本のミソは、疾患ごとではなく患者の主訴ごとに並べられている点で、まだ知識が浅く、問診ですぐに診断に近づくことが難しい人にとっては、かなり助けになる本だと思います。
(ちなみに、非整形専門医であったり、研修医にもこちらの本はオススメです。)
 
 
2冊目
「運動器スペシャリストのための整形外科外来診療の実際」

こちらは、先程の1冊目よりも、治療に関して詳細に記載してあります。

特に、保存療法について多くのページが割かれ、非常にわかりやすい。例えば、単純な足関節捻挫の項だと、診断~新鮮時治療のコツ~リハビリプログラムまで詳細に記載されています。

また、この本の最も良い点は、保存療法or手術の判断ポイントが載っていること。例えば、頚髄症や腱板損傷の患者等をどのタイミングで専門医に紹介するかは悩みもので、この本はその点に関しても、良いアドバイスをくれると思います。

 
整形外科一年目のみなさん、ぜひこの2冊を携えて、外来を乗り越えて行ってください!!